1990年11月

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いろんなものに恋してる そういう18歳になれたらいいよね

今はどっぷり音楽につかってるね。寝るときと風呂入ってるとき以外は、ずっと曲が流れてる。ロック聴くことが多いけど、レゲエとかウエスタンも聴いてるよ。朝ね、ウエスタン聴きながら歯磨いたりすると、すげえ支度が早いの。レゲエかけると顔洗いながら寝ちゃいそうだからね(笑)。曲聴いたり、自分で音出したり、けっこう音楽は極めてるって感じだよね。
スキッド・ロウの曲でさ、「エイティアナライフ」ってあるじゃない。あれが今の自分の心境にマッチしてる。18年生きて、やっと人生を知るみたいな詞なんだけどさ、自分も11月で18歳になったから、聴いてるとグッとくるものがあるよ。小さい頃はさ、18歳とか高校3年生っていうと、メチャクチャ大人に思えたの。でも、よく考えたら今自分がその年じゃない。まわりからの見られ方も変わるし、大人の領域に一歩足を突っ込むんだからそれなりにちゃんと生活しなくちゃね。
自分にはまだ早すぎるけどさ、もう結婚できる年なんだよ。それってスゴイと思わない?結婚とか恋愛よりも、ほかにやりたいことはたくさんあるけどね。でも、やっぱりぼくはいつも恋してるよ。女の子にってことじゃなくて、音楽に恋してたりとか、ひとつの曲に入れ込んじゃったりとか…。女の人に対してだけじゃなくて、目に入るものとか、そういうことすべてに対して恋をしてるのっていいよね。恋って好きだって思いだけじゃないじゃない。自分でイヤだと思う部分を変えていこうとするとかさ、いろんなものに夢中になる一生懸命さっていうのも恋なんじゃないかなあ。そういう18歳っていうか、大人になれたらカッコいいなあって思うんだよね。

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自分たちだけのコンサートだから、正直いってプレッシャーで一杯

1月1日の武道館コンサート、はっきりいって焦ってるよ。今までは応用的なレッスンだったんだけど、ターンの回り方からもう1回始めてね…今更って感じだけど、踊りはいちからやってる。みんなで「何やろうか」って話してるんだけど、うちはみんな趣味がバラバラなんだ。中居はアイドル系が好きだしさ、オレと吾郎はロック系。森はしっとりしたのが好きだし、慎吾と剛はブラック…まとまんねえんだよ。(笑)ギターソロみたいなのは多分やると思う。何か1~2曲やりたいんだよね。最初はギター弾いてて、途中からギターも何もない歌だけみたいな…ボンジョビの世界だよ。ああいうの憧れちゃうよね。
昔はさ、光GENJIのバックとか、少年御三家のバックでやってたわけじゃない。それが、今度は自分たちだけでやるんだから怖いよ。SMAPの今までの活動の中でいちばんデカいことだしね。6人でこんなにデカいことするのって初めてじゃん。ひとりで舞台に立つよりも緊張するよ。ひとりだったらさ、失敗しても自分にかかってくるだけ。でも、今度は自分が失敗したら、ほかの5人にも迷惑かけるからね。やっぱりプレッシャーあるよ。それにハコもデカい!武道館ってデカすぎて、自分のメガネのワクに入らないんだよ。だいたいさ、見えてくるじゃない。どういう感じで、どういう風にやってっていうのが…。全然出てこねえもん。まず第一の心配は、お客さんが入るかどうか。第二にステージ構成。チケットはとりあえず、うちのお母さんも買ってくれたからさ。(笑)とにかくほんとに、みんなに来てもらいたいよ。

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