1990年5月

少年は空に向かってタメ息をつく

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誰もが心に傷を持っている。6人で遊んだあと、ひとりの少年に戻るとき、SMAPは青春のタメ息をつき、そして大空に明日の夢を描く…

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バック転とかダンス・レッスンでやるじゃない?なかなかうまくいかないんだよね。「オマエ、だいぶウマクなったよ、大丈夫。もう少し!」って、木村くんとか励ましてくれるんだけど、とてもクヤシイ。そんなときは、必ず、小さかったころを思い出すんだ。部屋の中でプラモ作りとかばっかりしてて、外でなかなか遊ぼうとしなかったボク。野球をやってたときもあるけど、1年ぐらいしか続かなかったボク…。何でもっと外で体を鍛えなかったんだ!!でも、その悔しさの分、今、ムチャクチャに努力したいんだ。(稲垣吾郎)

音楽好きだからさ。バンドとかスッゲーやりたいんだ。実際、学校でもさ、「いっしょにやろーぜ!」って言ってくれる友達がいっぱいいるんだ。文化祭のときとか、やるチャンスはけっこうある。でも、10個チャンスがあったとしたら、8個はできなかったな。やっぱり仕事があるからね。こればかりはしょーがない。「まぁ、次は絶対やろう」って友達はなぐさめてくれるけど、残念だよね。部屋でスキッド・ロウの曲、フォークギターで弾くと、「今度こそ、オレはやる!!」って思わず”青春叫び”しちゃうんだ。(木村拓哉)

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これだけは誰にも負けない!って思ってることがあるでしょ?もう完ぺきに自分ではマスターしたと自信持ってたのに、ポカやると、自分自身にすごく腹が立つな。たとえば、自転車の曲乗り。大スピン決めるつもりで調子こいて下り坂でスピード上げ過ぎて、ドハデにスっころんだときとかね。あと、この前TVでSMAP6人で歌った時、振り付けを間違えたんだ。ひとりだけ5人と違う動きをしちゃってね。絶対まちがえない!って自信あったのに…。ポカやるときって、やっぱり油断してるんだと思う。失敗するまでそれに気づかない。ボクの悪いクセだね。慎重になるように、オトナにならなきゃ。(森且行)

今でも超公開してることが、ひとつだけあるんだ。小2のときだよ。先生にウソをついたんだ。すごく厳しくて、宿題もバシバシ出す女の先生だったの。怒られるのが怖くてね。いつも宿題は忘れないようにしてたんだ。でもある日油断して、テストでまちがったところを家で直して提出する宿題を忘れた。ついつい苦しまぎれに「家ではちゃんとやったんです」と、ボクはウソをついた。もうバレバレ。怒られるなーと思ったら、先生、「あっそう」とアキラメ顔で、そのときは怒られなかったんだ。なーんか気まずい雰囲気。”オトコらしく正直に言え!”って言われてるみたいんでね。だから、苦しくたってボクは正直に生きていくよ。(草なぎ剛)

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ケンカしちゃったあとって、イヤな気持ちだね。ボク、学校で超友達なのが3人いるんだ。そいつらといつもつるんで遊んでるんだけど、チョッカイ出してふざけてるうちに、ボクがホンキになっちゃって、気づくとボカスカやりあってることがある。そんなふうにケンカすると、今まで仲良かったのに、学校で会ってもお互いシカトしてるの。つまんないことでケンカしたなってウジウジ考えながらも、素直に話しかけられない。結局、2~3日たって、勇気をふりしぼって「ごめんな」って言って仲直りするんだけどね。ホントの嫌われ者にならないうちに、すぐムキになるクセ、直さなきゃって思ってる。(香取慎吾)

小1から6年間、町内会の野球チームのレギュラーだった。ポジションはサード。燃えてたね、野球に。でもやってるうち、ヒジこわしちゃって、続けられなくなった。そんなことになると思わなかったから、そのときはくやしかった。ま、野球やめたおかげで今の仕事をするチャンスができた。だから今は、ヒジこわしてよかったと思ってるけどね。ただ、あのときの教訓は大きい。”野球だってあんなに燃えてやってたのに、結局は悔いが残ったんだ。今の仕事について、あとで後悔しないためには、野球のとき以上に超ガムシャラ人間でいかなくては”って、ホント思う。まだまだオレのガムシャラ度は低いんだ。(中居正広)