1989年3月

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ドラマ、ラジオ、CF、ステージと、くそ忙しい毎日。例によって”遊び虫”がムクッ!と起きた。「遠出できないなら、町で遊ぼうゼ。3組に別れて猛ダッシュ!春ぽかぽかの浅草で小粋に暴れる。

ユタカで川下り組 中居&稲垣

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TBSラジオ「POP SMAP」のレギュラー第1回目で、力入ってマイクをぶっこわした。踊りができなくて先生にメタメタ怒られた。高校入試にすれすれでパスした稲垣なのに、ヒサンな春の日々。が、さすが頼れる仲間の中居がゴーカイに言い放った。「ゴロー、そんなちっぽけなこと、川に流してしまいなさい!それが青春ぞ」 ゴーインに川下りに誘う。「僕、ノリモノだめなんだよ~。舟なんか特に。吐いちゃうかもしんない、ゲロゲロって」「バカヤローっ!舟が怖くてSMAPやってられるかっ!」ワケわかんないうちにふたりは浴衣を船頭さんに借りた。帯のしめ方なんがじぇんじぇんわからない。ひたすらグルグル腰に巻いて、イナセな兄ィに生まれ変わった。川岸を離れて約5分。稲垣はすでにやせガマンの微笑でニッ。「なっ、ゴロー、川風を胸いっぱい吸ってごらん、ホレ」なんて元気ぶる中居も、やがてアキてきた。下町の情緒なんてものにまるで無縁のふたりだからトーゼンの結果ね。「ゴロー、いまごろみんなは遊園地でキャッキャッ遊んでるよな。追っかけるか?」「そーだよ。ちょっと気持ちわるいし…」ふたりは遊園地へダッシュした。

800円で遊園地組 森&香取

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「僕のウチから浅草までって、バスで1本で来れちゃうからさ、子供の頃はよく遊びに来てたんだぜ。だから、なんでも聞いてくれ!」と今日はホームグラウンドだけあって、自信たっぷりの森。一方、横浜育ちの香取は、下町はまったく初めて。「ねえねえ、どっかオモシロイとこ連れてってよ!」と、ただお願いするしかない。「ウーン、シンゴが楽しめるところってどこかなぁ…」悩んだ末、ふたりが来たのは「花やしき」。レトロ調の雰囲気が漂い、マニアからもウケている遊園地だ。入場料が800円だって。すんごい安いよね。香取ったら入る前から興奮しちゃってる。「さーて、どれから乗ろうか?ジェットコースターにしようか?」と森が歩き出すと、「僕はメリーゴーランドがいいよ」って叫んで、香取が駆け出した。そうなんです!コイツは、コースター関係のノリモノが怖いのです。「しょうがないな。でも、今日は子守り役だから…」と、シブシブ付き合う森。「でもさ、800円で楽しめちゃうなんてサイコー!」と、あくまで明るい香取でした。

ハダカで銭湯組 木村&草なぎ

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「ツヨシ、浅草の本当にイキな遊びって知ってっか?」と聞いたのは、幼少の頃、柴又に住んでいたという筋金入りの下町っ子、木村。「エッ、知らないよ!」と、逃げ腰になったのは、小学生のときに1~2回は浅草に来たことがあるという草なぎ。「それじゃ、黙ってついて来い」というノリでやって来たのが、なんと、お風呂やさんだ!「ゲエッ!銭湯に入るの?でも僕、タオルとか持ってないよ」草なぎは動揺している。「バカだなー。こういうところはタオルを貸してくれるんだよ」と、木村はさっさと中に入っちゃった。さすが、慣れてる感じだ。風呂場の中は、すっごく天井が高くて広々している。「ツヨシ、こうやってお湯につかってると、本当に下町の良さがわかるだろう」と木村。「そうだね…」と草なぎが振り返った途端、思いっきり顔に湯がかけられた!後はいつもと同じ騒ぎ。情けない…。