1989年8月

夏休み中にいっぱい汗をかいて、またひとつ成長したSMAP。で、その充実度は…?木村・中居コンビが個別に生活指導だ!

木村拓哉中居正広

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中居:おーす!いや~しかし、木村の部屋来るのにはいつも苦労するぜ。はしご上らなきゃいけないんだもんなー。
木村:ハハ、いいだろ、この屋根裏部屋ってとこが。昼は暑いけど。
中居:いつ来てもキレイだよなー。感心するぜ。まったく。
木村:”キレイ好きの拓哉”って呼んでよ。毎日そうじするもん。
中居:おー、やってるなぁ。岡本くんがくれたギターで、猛特訓か?
木村:夏休みはこれにかけてるぜ。セラちゃん、タテ、かすピーってゆー高校の友達と、ここで練習する約束してるから、それに備えてんだ。
中居:オレなんか、湘南の海へ行きまくりで、こんなに焼けちゃったんだぜー。
木村:お互い、カンペキだよな。年下連中はどうしてっかなー。
中居:おし!いまからひとりひとり様子を見に行くかぁ?!
木村:乗った!ダラけてるヤツには気合い入れよーぜっ。

草なぎ剛

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草なぎ:やー、木村くんと中居くんがボクんち来てくれたの、ホントひさしぶりだねー。超うれしーなー。
中居:ったく、ツヨシんとこは東京から何時間もかかる埼玉のど田舎だから、いつも来るだけで疲れるぜ!
木村:それはそうと、今日はオヤジさん、いないんだろーなっ。
草なぎ:いないけど、どーして?
中居:言ってたじゃん。ツヨシんとこのオヤジ、すっげぇコワくて、遊びに来た友達みんな殴られるってさ。
草なぎ:そー、超コワい。1学期も数学が相変わらずダメで、むちゃくちゃ怒られてさ。夏休みになってから、ボク、毎日朝メシ前に計算練習してたんだー。
木村:なんだ、外では遊ばなかったのかよォ?!オレなんか毎日、犬のマイケル連れて走り回ってるぜっ。
草なぎ:ほら、庭にトマト畑できたでしょ。お母さんが手入れしてるんだー。気が向いたらボク、庭に出て水まくの。でね、おなかすいてたら勝手にもいじゃうんだ。超ウマイよ。
中居:ツヨシのことだから、青いヤツも食べちゃうんだろ?
草なぎ:中居くん、よく人のことわかるねー。青いのも超ウマイ。
木村:ゲゲ!ハラこわすよそれ。オレ、聞いただけで吐きそ。
中居:どーせならちゃんと育てて、メンバーに配れよな!

森且行

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:ウチのすぐ前の隅田川と荒川にはさまれたこの土手は、思い出がいっぱいあってさ。ちっちゃいころよく兄ちゃんと遊びまわってた場所なんだよね。景色がいいでしょ?
木村:森のお兄さん、ちわーす。カッコいいな。足が長いし。
中居:くやしいけど、オレよりジーンズが似合ってるぜ。
:ひとつしか年が違わない兄ちゃんでさ、久典っていうんだ。雑誌のモデルを目指してるらしいんだ。そーだよね。
木村:すごく優しそう。ずっとニコニコしてるもんね。
:ウン、兄ちゃんは、人からモノを頼まれると、ぜったいイヤと言えない性格なんだ。ボクのガンコさとは正反対だよね。こないだも「兄ちゃん、今からさ、土手に行こうよ!」って誘ったら、ハンバーガーとかポテトをいっぱい買ってきてくれてさ。ふたりで食べながら「今度ぜったい一緒にサーフィン行こうぜ」とか、ひさしぶりにオシャベリしたんだよ。
中居:絵に描いたような”青春”してるじゃねえか、ニクイね。
木村:高校生ぐらいになるとさ、兄弟同士で遊んだり、ケンカしたりとかしなくなっちゃうじゃん。森のとこはエライよな。
:そうかな、照れるな…。でも、いつも忙しいふたりが、夏休みにほんと何年振りかでゆっくり話し合えたのは嬉しかったナ。
中居:オレなんか、毎日大ゲンカして、兄弟愛を確認してるぜ。

稲垣吾郎

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中居:ごろー。どこにいるんだ、ごろー?!
稲垣:ちゃんとここにいるじゃん。窓のとこ。
木村:ごろー、オマエ何か悩みでもあるのか?窓にもたれて物思いにフケっちゃってさ。カゲが薄かったぜ。
稲垣:だってここ、団地のいちばん上じゃん。夏でもずっと風が吹いてさ、鳥も鳴いてるし。ボーっとしてると気持ちいいよ。
中居:下でガキの声が響いちゃって、うるせーだけじゃん。
稲垣:そんなことないよ。いいとこだよ、ここのまわりってさ。コンビニもいっぱいあるし、おっきな公園もあるし、警察も…。住むには最高だよ。
木村:ところでこの部屋、ベッドがないんだけど。
稲垣:ふとん敷くんだよ。ボク、ちゃんと朝ふとんをたたんで押し入れにしまうんだ。もうこれ習慣だから。そーいえば、夏休みは「青春家族」で忙しくて、ふとん出して、しまって…の連続だったなぁ。なかなか自由がなくて。暇あれば台本読んでた。
中居:そんなこと言ったらオレだって「時間ですよ平成元年」でむちゃくちゃ忙しかったけど、しっかり海で焼いたぜェ!
木村:オレだって「盲導犬」の舞台の準備あるけど、バンドやるぜ。ごろーはマジメでいいんだけど、もっと遊びもせんと!

香取慎吾

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中居:シンゴの家ってさ、横浜だっていうから”カッコいいじゃん”って思ってたけど、まわりがキャベツ畑なんてダサイぜ。オレの湘南のほうがはるかにオシャレでアカ抜けてるぜい。
香取:でもさ、中居くんのウチのそばって、こんなに遊び場所がいっぱいないじゃん!僕んちのまわりは、蝶々だってセミだってザリガニだって、なんだっているんだから。毎日弟のユウジと一緒になって、外で虫を取って遊んでんだい!
木村:しかし、シンゴの遊び方も、シンプルだよな。ところでオカッパ頭にしたユウジくん、メチャクチャ可愛かったけど、いまいくつなの?
香取:いま小学校の2年生。ぼくとは五つはなれた弟なんだ。すっごい仲がいいんだよ。ケンカしたって、わざとボクが負けてやるんだ。
中居:なんだぁ?気持ちのワルイ兄弟だな、オマエら。兄貴と弟の関係は、もとワイルドじゃなきゃイカン!そこで男が鍛えられるんだぜ。
香取:どーして!仲がいいのが悪いのかよ。ウチのお母さんに言いつけてやるぞ!
木村:さっきお菓子を持ってきてくれた人がお母さんだよな?若くて美人で、お姉さんみたいじゃん。それはまあいいとして、とにかくシンゴは、夏休みの間、弟と心を通い合わせたわけだ。
中居:まっ、それで兄貴の心意気ってものをわかりゃ、オレたち年長組も楽できるぜ、ヘッ、ヘッ。