香取慎吾・アヒルの瞳、まっすぐ
1991年4月
幼稚園のときはね、高いとこから飛び降りるの、大好きだった!2~3mの高さからヘーキで飛んじゃう。あの落ちるときのスリルがたまんないんだ。ブルドーザーのてっぺんから飛び降りたこともある。ムチャクチャ気持ち良かったけど、着地したとこに岩があって、額がザックリ。血がドボドボ出て、大泣きしちゃったよ。でも、全然こりなかった。落ち着きのない子供だったなぁ、ハハハ。
小学生になったら、今度はイタズラに目覚めたんだ。1年生から2年生のときかな。先生が教室のドアを開けたら、上から水が落ちてくるしかけを作ろうって思いついてね。すっごくコーフンした。いつも学校は遅刻ギリギリなのに、朝6時半ぐらいに家を出たんだ。で、教室に着いて、セロテープやヒモを使って、シコシコ準備。ワクワクしたなー(結局、先生がしかけを作った反対のドア開けて入ってきたから大失敗だったけどね!)
小4ぐらいのときは、ザリガニやフナをタライいっぱいにとってきて、学校の池に放流してね、みんなをビックリさせたよ。あとね、学校の帰り道に大きな沼があるんだけど、夏の暑い日に服着たまんま泳いだこともある!前から、その沼に入るとどんな感じだろーって気になっててね。もー、確かめないと気がすまなかったんだよ。まあ、ただドロドロした感触だったけど、気持ち良かったなー。
そのころから、ボクってやっぱり精神構造が変わんないのかなー。今だって、ムチャクチャやってるよ。学校の昼休み、友達とダンスするのに夢中になってるんだ!放送室にMC.ハマーのテープ持って行って、放送委員に頼み込むの。「これ昼休みにかけてください。お願いします!!」ってね。もー、土下座して頼んじゃうんだよ。で、教室で弁当食べてて、ハマーが流れると「きたきたー!」って叫んで、食べるの忘れて踊りまくるの。6人仲いいのがいてね、ボクが振り付けをしてあげるんだ!
こんなノーテンキなボクだけど、さすがにあのときは落ち込んだよ。そう、骨折して入院したとき。個室だったから、たったひとりでジーッとしてなきゃいけないじゃない?ふだんジーッとしてるなんてこと、まずなかったから、ツラかったー。夜なんか、なーんか眠れないでね。そのうち空がだんだん明るくなってくるの。”クッソー!”って悔しさをかみしめながら見たあの朝焼けは、たぶんすっと忘れないと思う。退院してからね、心がけが違ったよ。”生きていくには気合いだ!”っていつも思うようになった。ケガしたのはやっぱり、どっか気がぬけてたんだよ。仕事でも授業でも、集中力が出てきた。とにかく、今度のコンサートでは、踊れるようにがんばるっ。
え?恋愛?女のコには、よくちょっかい出すけどね。学校で女の子どうし手紙の交換してたら「見せてぇ~」みたいな感じで。そのときインケンになるコより「何言ってんのッ」と明るく受け応えしてくれるコがいいな。ま、ボクがホントの恋ができるのは・・・いつだろ?!