1991年6月

身長179㎝。背は高いし、スラッと足も長い。一見、モデルタイプに見える森。でも、実際は、下町育ちのちょいとコイキな野郎なのだ。

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ボクね、今でこそこんなに背が伸びちゃったけど、幼稚園のころはいちばんチビで、いつも体を動かしてないと気がすまない、落ち着きのないガキだったなー。あと、自転車遊びに夢中だったね。一発で自転車の乗り方、覚えたもんねっ。お父さんがビックリして「おまえ、レーサーになれ!」って言ったの。それがなんか、すっごくうれしくてね、小学校3年くらいまでは、毎日遅くなるまで、友達とチャリンコレースしてた。調子に乗り過ぎて、車にはねられたこと、3回ある。でもね、すごい勢いでフッ飛んでるのに、大ケガになったことは一度もないんだ。いつもカスリ傷。”不死身のカツ”って有名だったんだよ。事故に強いって、レーサーの素質、十分だと思わない?ハハッ。まあ、チャリンコも大好きだったけど、遊びで忘れちゃいけないのは、駄菓子屋ね。ボクが育ったのは、荒川の近くの下町だから、駄菓子屋なんて、腐るほどあったんだ。そこをハシゴしてまわるのが楽しかったー。今でも、ヒマがあると、近所でお好み焼き食べたり、おでんを買い食いしたり。下町気質は全然変わってないなー。

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下町といえば、当然、お祭りがある。これも、ボクにとって大事なイベントだったよ。赤門寺というお寺のお祭りには必ずハッピ着てた。おみこしかつぐと、参加賞で、冷た~いナシがもらえるの。それがうれしくてねー。縁日にもしょっちゅう出かけた。スーパーボールすくいじゃ、30個以上すくったことあるし、ウナギつりはプロだったよ、プロ。え?女の子のほうはどうだったかって?うん、よくちょっかい出してた。小学生のころ、学校ではスカートめくりばっかりしてたなー。女の子たちはからかうだけの存在だったけど、小4のとき、かわいいコが転校してきたの。これは燃えたね!そのコ、図書委員になったから、ボクもすかさず立候補。委員なんかになったのは、それが最初で最後だったよ。でもね、ボクの友達とそのコがなんとなくうまくいっちゃって、あっさり失恋しちゃった。それ以来、ど-も女の子に縁がないよーな気がするんだけど…。

あー、でも、こうやって話してると、ボクって、なんか遊んでばっかりで育ったみたいだね。だけど、人生の厳しさってゆーの?そーゆーのは、ちゃんと学んだよ。年に2、3回さ、オヤジが「山で修行してこい」って命じるの。オヤジの知り合いにあずけられて、2000m級の山、一緒に登らせられるんだよー。あれは死ぬ。空気が薄くて、呼吸はできない。パーティーの規律もキビシイ。リーダーを勝手に抜いてビンタくらったこともある。そんな”修行”を小学生からつい最近までしてた。今、SMAPで活動してて、つらいことがあると、この”修行”のことを思い出すんだ。そうすると、あのときに比べれば!って、ケロッと元気になるんだっ。ま、とにかく今は、ダンス、演技、あらゆることで自分を磨きたい!早く一人前になって、遠い将来はお好み焼き屋のチェーンを作るのが、ボクの夢なんだっ。がんばんなきゃ!