1990年7月

7月×日。香取と木村は、示し合わせて、東京・青山の児童公園で会った。実はこの日、木村の愛犬マイケル(オス・シーズ犬)と、香取の愛犬アップル(メス・ポメラニアン)のお見合いを計画したのだ!

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香取:やっと実現したね、木村くん。
木村:前からやろーやろーって言ってたもんな。それにしても、なんかタヌキとパンダのお見合いみたいだなぁ。
香取:おい、アップル!逃げちゃダメだよ。でも、マイケルは積極的だね。
木村:落ち着きがないんだよ、コイツ。芸はけっこーできるから賢いけど。
香取:アップルは”犬見知り”するからな。あっ、マイケルったら、あんまり反応がないんであきらめたのかな?
木村:やっぱ、タヌキとパンダの結婚はムリってかぁ?!
香取:やっぱりね”清い交際”がいちばんいいんじゃないのォ。
木村:あーあ、かわいそーなマイケル。カゴの中でいじけちゃってるよ…。

7月○日。東京・田端のたこ焼き&お好み焼き店。ここは、森のいとこの兄さんの店だ。

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稲垣:ここ、ボクのお父さんも、ときどき食べに来てるらしいね。とてもおいしいって言ってたから、一度来たかったんだー。
:よーし、始めるゾォ!
稲垣:ねえちょっと、森くん、何が始まるの?
森:手伝いだよ。さ、吾郎も着替えて、やろやろ!
稲垣:え?エエ?!(と言ってる間に森に上着を着せられる)
従兄:あいよー!これ、タコ焼き用の千切りキャベツな。
:ホイ、ボクねー、3年ぐらい前からよくここに来て、たこ焼き屋やお好み焼き作るの手伝ってるんだ。おもしろいよー。
稲垣:えー、じゃボクにも作れってこと?食べに来たのに…。
:いいから1回やってみなよ。ハイ、汁を入れて!
稲垣:ハ、ハイ。あー、あふれ出しちゃった!
従兄:あ、最初はね、パッパッと少なめに入れるんだよ。
稲垣:こうですか?え?次はキャベツ?こう?
従兄:初めてにしてはいい線だよ。左ききなのがニクイねー!
稲垣:エヘ、エヘヘ、大粒だけど、たこ焼き一丁あがりィ!
従兄:これで店員がまたひとり増えたな!
稲垣:よーし、将来はSMAPの直営店作るゾ!
:吾郎の、その変わり身の速さ、いいな…。

7月△日。東京から約1時間の、とある田園地帯。ここの畑の一角に、モゾモゾとうごめく中居と草なぎの姿があった。

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中居:やっぱよー、休みってーとイタズラの血が騒ぐよなぁ。
草なぎ:んめぇ~、このトマト、さすが、ボクのオヤジが作っただけのことはある。
中居:家庭菜園ってゆーんだろ。やっぱ手作りの味って、いいなぁ。
草なぎ:見つからないように食ってる、このスリルがいいよね、ね!
中居:でも、実際におまえんとこのオヤジさんに見つかったら、怖そうだなぁ。
草なぎ:並じゃないよ。まだ中居くん、ボクのオヤジ知らないから…。(そこへ突然、近所のオジサンが現れた)
オジサン:ウリャアア!オマエら、人の畑に踏み込んで何やってんだ!
草なぎ:イテテ!ウ、ウチの畑です…。
中居:あ、せめてこのトマトだけでも食べさせて…。あ!耳がァ!
草なぎ:おいしいですから、ウチのトマト、もしよかったら一緒に…テテテテ!

7月□日。猛暑の午後、都内の某スタジオでは、6人が全員集合して、一所懸命ダンスレッスンを。インストラクターは、バハマ出身のデイビー先生だ。

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デイビー:ファイブ、シックス…。ハイ、チョト、ツカレマシタカ?5フン、ヤスミ、シマショネ。
木村:オゥ、イエース。あー、今の5番のパターン難しいな。
:でも、デイビー先生のレッスンって、カウントがきびきびしてていいね。
草なぎ:すっげーやる気になっちゃう。
稲垣:でもボク、今の動き、頭こんがらがって、結局わかんなかった…。
デイビー:ハァイ、ドーシマシタカ?
稲垣:ボクだけちょっと、今の動き、教えて下さい、デイビー先生。
中居:オレも、オレも!
デイビー:タカイヨ、コジンレッスン。
香取:ハハハ!でも、デイビー先生、ジャイアンツの帽子かぶると、クロマティにそっくりだね。
デイビー:イイデショ?カコイイデショ?スター・プレーヤー!
:声は、ラッキー池田にそっくりだけどね。
木村:ヘ~イ、スター・プレーヤー、もう一度さっきのダンス、教えて!
デイビー:ショガナイネ。ワンデステップ!ツーデ、テヲアワセ…
飛び散る汗をものともせず、6人の夏はこうして、熱く続くのであった。