祝・草なぎ高校合格!友情の熱きセレモニー
1990年3月
ツヨシにサクラ咲く!SMAPに5人目の高校生誕生!ということで、さっそくメンバー全員による祝賀パーティーが開かれることになった。
思えば長い道のりだった。去年の夏休み、「そろそろやらんといけないかな~」モンモンと悩む草なぎ姿を見て、「バカだな~、入試は短期決戦!今から中途半端な気持ちでシコシコ勉強するより、パーッと遊んだ方が精神衛生上いいんだ!」木村の一喝に、入試の苦労はなーんも知らない香取まで「そーだよ、そーだよ。ね、ツヨシくん、パァッと遊ぼ!」と強引に草なぎを誘い出す始末。しかたなく後ろ髪を引かれる思いで草なぎは外へ。「あ、てめー、参考書なんか持っちゃって。セコイぞ!いっかぁ、今のうちに遊べ!」と木村にまた一喝されちまった。「ホントは心から心配してたんだ」「ボクもだよ」と今、証言する木村と香取。ま、「夏、遊びまくったおかげで、秋から集中して勉強できたよ」と草なぎも言ってることだし、結果オーライ!としよう。
「おらおら、新年会、パアーッとやるぞ。ファミコン合戦でどーだ!」中居が年明け早々メンバーに召集をかけた。草なぎは、追い込みをしなければと思いつつ、ついついファミコンにつられ、顔を出した。しかし、片手にはしっかりとノートが…「まあ、去年はオレも、ごろーも受験で苦しんだんだから、ツヨシも人生修行と思ってがんばれ」と森。「努力あるのみ」と稲垣。そこへ中居が「ホラよ…」と参考書をプレゼント。「ありがとー!」友情に草なぎは大カンゲキ。以来、追い込みに力が入り、朗報が届いたのだった。
とにかく、めでてー!とゆーワケで、ドハデに”おめでとー攻撃”を受けて、クリーム星人と化した草なぎ。メンバーの熱き友情をヒシヒシと胸に感じたことだろう!今は何をされてもうれしいみたい。(ヤケクソになってたとゆー話もあるが…)
草なぎ:昨日木村くんが「めいっぱい祝って、ツヨシを天国に送ってやるよ」って言ってたの。こーゆーことだったのゥ?!
木村:ピンポーン。な、ツヨシ、幸せだよな。なー!!
中居:ま、よかったよかった。参考書をあげたカイがあったってもんだぜ。
森:ツヨシはさー、仕事に行く電車の中でも勉強してたし、がんばってたもん。
稲垣:ボクなんて入試のとき、全然勉強しなかったから、エライと思う。
香取:ハッピーバースデーィ!(ちょっと勘違いしてる香取…)
森:ま、でも、それぐらいがんばって、あったりまえだとあえて言おう。ボクも去年大変だったし、人生(森はいつもこれだ…)は厳しーモンよっ。
中居:高校始まったらさー、今までみたいに寝起きのままの髪で学校行くなよっ。
草なぎ:ウン。ボク、もうちょっとおしゃれに気をつける!
稲垣:あと、急にだらけないよーにしなよ。ボクなんか、高校入って急にだらけちゃったからなぁ… 友達もいっぱい作ろうな!
中居:義務教育じゃないからさ、進級とかウルセーから気をつけろよ!
草なぎ:ウン?(まだ、進級できない・留年ということがよくわかってないのだ)
木村:ま、とにかく、何かわかんないことあったら、何でも言ってこい!あとはいつものツヨシでいれば、オレはいいと思うゼ。(と、いきなり肩をたたく)
草なぎ:ウンウン。ウッ…(急に言葉につまってしまった)
香取:どーしたのツヨシくん、うれしくて泣いてるの?!
草なぎ:ちっがーよ!慎吾が高校入って、こんなパーティーできるのって2年も先かと思うと…。クッソ~、それまで復讐はおあずけかぁ。ウウウッ!