1991年7月

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稽古が開始されてから2週間ほどたった7月11日。スタジオ内には階段状のセットが組まれ、青山劇場を想定した舞台位置にラインがひいてある。稽古は始まっていた。ポセイドンの神殿で拓哉のソロのシーン。さすがに声がよく出ている。続いて聖矢とポセイドンの対決の場面、拓哉の声が響く。「私は神だ!」その顔には威厳すら漂っている。聖矢は傷つき地面に伏す…正広の横顔は痛々しいほど必死だ。そんな2人の演技を吾郎、且行、剛、慎吾が真剣な眼で見つめ、歌の部分では一緒に口ずさむ。場面はさらに、聖矢を庇い聖闘士たちが自分の身を挺してポセイドンに立ち向かうところとなる。歩き方、しぐさなど、動きのひとつひとつに演出家の細かいアドバイスが入る。6人はそれにうなずき、稽古が繰り返される。しかし稽古場はピリピリした雰囲気ではない。ふとした瞬間におどけてみせて場をなごやかにするのもSMAPの特技だ。「ネピュラチェーン!!(必殺技の名前)兄さーん」という慎吾のセリフがおかしいといっては、みんなで爆笑している。

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▲「死ねるか君は、愛のために…」吾郎から順に歌声が重なっていく

6人の台本はすでに書き込みなどでボロボロ。裏表紙にはそれぞれの役の絵が。「ボクがみんなに描いてあげたの」慎吾は絵がうまい。且行の台本には「声は体で出す」と大きく書かれていた。
テレビ、ラジオのレギュラー、レコードデビュー決定と多忙の中、稽古は続く。8月、青山劇場でSMAPの努力の答えは必ず出る。

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▲制作発表の席上、アテナ(沙織)役の中山忍ちゃんを囲んで

海皇ポセイドン・木村拓哉

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フェニックス一輝・稲垣吾郎

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キグナス氷河・森且行

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ドラゴン紫龍・草なぎ剛

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アンドロメダ瞬・香取慎吾

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ペガサス聖矢・中居正広

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