1990年2月

CM撮影のためサイパンにやってきた6人は、季節はずれの台風と一緒に上陸してしまった!初めての地で、彼らは何を感じたのだろうか?

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吾郎:空港に着いたとき、冗談じゃないって思ったヨ。だって雨が降ってんだもん!
正広:ボクたち台風と一緒にサイパンに来ちゃったみたいだね。
且行:サイパンのガイドブック見たら、海にサメがいるって書いてあったけど、波も高いし、怖いよね。
慎吾:3日目にやっと晴れたよね。あの時、海岸づたいにず~っと歩いて探検に行ったでしょ。林の中に銃弾や戦車の大砲、ゼロセンのハネなんかが落ちててさぁ。
拓哉:そうそう、すごい無造作に置いてあった。戦争の残骸を見た時は、なんか感じるものあったよね。ビビったけど。で、そこにヤドカリが30匹ぐらい群がって貝の取り合いをしてたんだ。自然を見たっていう気がしたね。ヤドカリの戦いもスゴイんだなあ。
:まるで「スタンド・バイ・ミー」の世界だよね。ネズミやトカゲ、カエルも見たよ。あと驚いたのは、サイパンには信号がないこと!
吾郎:うん。だからのんびりするにはいいよね。そういえばボク、初めて果物の皮をむいたよ、慎吾のために。あと”チャモロ風ビーフ”ってのがけっこうおいしかった。ご飯の味も違うよね、なんかおいしい気がしたもん。
正広:ボクはさ、水泳が不得意だからなぁ。実は、おぼれるのが怖いんです…
且行:ボクもサーファーなのにあんまり泳げないんだ。
拓哉:でもホテルのプールで競走した時、中居は背泳ぎ一番だったじゃん。ボクは潜水用のプールで4.8mもぐって、底に足ついたときは、息が全部なくなって死ぬかと思った!
:それにしても、もう少し大きな青い空が見えると良かったのにね!

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砂まみれになったまっ白なスニーカーを、波が運んでいく。ハシャギすぎて慎吾の顔についた砂を、拓哉が手のひらで優しくはらった。波のざわめきを聴きながら、海を見ながらの食事。頭上にはプロペラ型の扇風機。夜になると、コテージの中で、吾郎且行は詩を作りだした。大貧民(トランプ)でシッペをいっぱいされた正広は撮影中、どんな時にも笑顔を忘れなかった。みんなが自然体になっていた。台風はいつのまにか低気圧に変わっていった。

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森永乳業”SMAP”のCF撮影は、太陽待ちの連続。青空がなきゃ、南国に来たかいがないものネ。晴れたっと思うとすぐに大きくて真っ黒な雲が雨を降らせてしまうのだ。太陽待ちの間は、カメラマンからカメラを借りて撮影ごっこが始まる。撮影の設定は、メンバーのひとりがハンディカメラで他のメンバーを撮っているというもの。水の中でバシャバシャしぶきを上げるため、真っ白な短パンもTシャツも、あっという間に水びたしだ。「パンツまでぬれちゃったよー」と正広は途中急いで着替えに走った。

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CF撮影中も、スボンのウエストに使い捨てカメラをしのばせているのは吾郎。特注のTシャツ(トリアセテイト製)は、光を浴びると、とてもキレイに発色する。まぶしさに手で光をさえぎると顔が陰になってしまうし、波に足はとられるしで、忍耐の連続!でもSMAPもやる時はやるのだ。だって毎日流れるCFのためだもの。4月から「アップルティ」も加わり、さらにおいしくなったSMAP。このCFは4月に放送予定です。

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