高気圧BOYSのトロピカル共同生活
1989年9月
いつも大騒ぎの6人がハワイに上陸!約1週間、コテージを借りての共同生活で、全員しまいにゃ真っ黒こげの肌に。やっぱし、どこでも元気なやつら!
成田空港から飛行機で7時間。SMAPのメンバーにとっては1年ぶり、2回目のハワイ行きだ。朝6時、ホノルルまであと1時間の機内。
●「うわー、あそこキレイな朝日が昇ってるよー」と森はカメラで窓の外の景色をパチパチ。その横で草なぎは、どーも落ち着かないらしく、何度も座席のシートの上に立って、荷物棚を開けたり閉めたり。そのまた隣で中居は、ひたすら眠りこけ、いそがしくコックリコックリ。後ろの席では稲垣がクールにカセットを。で、木村は熟睡中の香取に寄りかかられて、シブイ顔。さあ、果たして彼らは、これから始まる1週間の共同生活を耐えていけるのだろうか?まもなく、ホノルルのダウンタウンが窓の外に見えてきた。
●ホノルルからメンバーは、共同生活を送るオアフ島の西部・マカハへ車でビューッ。「おー、やっぱり海が透き通ってるぜー。湘南もいいけど、ハワイも最高!」と中居が叫ぶ。「ねーねー、絶対沖の方へ行って、水中メガネで海の中のぞいてみたいなー。魚とか、きっといっぱいいるよねっ」香取ははしゃぎっぱなしだ。あとは全員、車内でテーマソングの「SMAP」や男闘呼組の歌の大合唱。どこへ行っても、ホント元気だけは決して失わない6人なのであった。
●メンバーが寝泊まりしたのは、海に面したコテージ。「なんたって泳ぐのが先決よ!」と草なぎは食事当番をサボって、いつもビーチ通い。2日目の夜、寝る前も「超泳ぎ足りない!明日は6時起きだっ」と、むちゃくちゃ気合いが入っていた。森も負けてはいない。几帳面な森らしく、そうじ、洗濯はキチンとすませてから、ブギーボード(サーフボードよりも小さめの波乗り用ボード)片手に沖へ繰り出す毎日。「30分ぐらいバドリングしていくんだ。そのへんになるとやっと波が大きくなってきてさ、気持ちいいんだ!」いっぽう、時差ボケがなかなか回復しなくて、いつも朝寝坊してた中居。最高17時間も寝てしまったこともあった。目が覚めると、いつもみんな遊びに出たあと。「あー、時間がもったいないなー」と、おもむろに起きてビーチへ出ると、「カナヅチを直すんだ、このハワイで」と、浅瀬でゆったりと平泳ぎを練習してるのであった。
●ある日、ノース・ショアに向かう道の途中に広がるパイナップル畑に木村と稲垣がでかけた。「おお、景色がアメリカしてるぜい!土が真っ赤だし、畑はむちゃくちゃすごく広いしさ」と大カンゲキの木村。調子づいて”ヒッチハイクごっこ”に夢中になっていた。その場で、稲垣はポツリ。「いーなー、こういう広いところで、りっぱなベッドおいてさ、昼寝したいなァ」と、この場所がすっかりお気に入り。ふたりは、まるごとのパイナップルをどっさり買ってコテージに帰った。
とゆーわけで、「来年までは絶対とれないぐらい、肌を焼くんだ」と宣言した香取はじめ、6人は黒コゲと化すまで外で遊びまくった。1週間、騒ぎがおさまる瞬間はまったくなかった。
▲「中学生活最後のいい思い出ができたよ。超うれしー」とすっかりマンゾクの草なぎ。「広い部屋にさ、みんなでザコ寝してさ、朝起きたらすぐ海に行けるんだもん。夢のような毎日だよね」
▲コテージの庭先にはヤシの木があった。「ヤシの実のジュースってすっげーウマイんだってね」と、さっそく木に登った森。「みんなに配ってあげよ!これって自給自足じゃん」しかし、青い実ばかりだったのが残念…。
▲年長者らしく、共同生活中は規則正しく早寝早起き。メンバーの生活ペースを作ってくれた木村。「空がすっげーきれいで、やっぱ日本と大違いだよね。寝てるのももったいなくて。写真バシバシ撮るゾ!」
▲ある日の買い出し当番は中居。「手作り料理もいいけど、こっちのカップめんにも興味あるな。オレ、カップめんにはウルサイよ。これが、この日の夕食。
▲共同生活の午後は、ほとんど全員ビーチに出て大騒ぎ。で、いっつも砂地獄攻めを味わった香取。「もー、みんな人をおもちゃにしないで!晩メシぬきだぞォ」
▲コテージのオーナーさんが”サーシャ”という犬を飼っていた。犬好きの稲垣は顔がフニャ~。「うちのヘンリーとタメでかわいー。連れて帰りたいなー」