1988年10月

どこまでが仕事?遊び?仲間もふえて、ますますあぶない少年たちを大追跡

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こいつらは、まずメシを食わなければ何もできない。もしも何かの手違いで食事ヌキで仕事が始まったら、あるいは大幅に食事時間が遅れたとしたら、SMAPではなく、ただの”悪ガキ”に変身してしまう…。1泊2日で千葉の九十九里に「あぶ少」のロケに来たSMAP。宿に着いたとたん、スタッフは第一にメシを食わせた。さすが扱い方を心得ている。食べ方はキタナイ。ゴハンやオカズは足元に散乱する。しょうゆはこぼれ、他人のエビフライを取る…。所要時間10分、あらかた食べつくしたところで、ディレクターさんが大声で翌朝の仕事の説明。さすが心得ている。

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9月から、SMAPの”助っ人外人”として加わったのが、佐藤功くんと国分太一くんの2人。佐藤くんと国分くんは、光GENJIのバックで踊っている「平家家」のメンバーなんだけど、SMAPはただ今、森選手が「金八先生」のドラマ出演で忙しくて戦力不足。それで、応援に駆けつけているというワケ。なんと、ありがたい2人なのに、SMAPの連中は、単に遊び友達が増えたとしか思ってない…。「あぶない少年Ⅲ」の楽屋では「イサオ!」「タイチ!」と家来同然の扱いだあ!

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腹いっぱいになったSMAPは、とにかく遊ぶ。クタクタになって寝るまで遊ぶ…。PM11:30。明日の朝の起床時間はなんと午前3時なのに、まだまだ大騒ぎはつづくのだ。プロレス、枕投げ、そして布団むしと、修学旅行には欠かせない種目がつぎつぎと登場。しばらく眺めていると、必ず上に乗る強いヤツと、下敷きになる弱いヤツがいるのに気がついた。いつも最下位に泣くのは稲垣だった。やっぱり…。重量級の木村、スピーディーな香取についていけないのが悲しい。「オマエら、本当にやめろよなっ!」涙声で怒鳴る稲垣の顔に枕がまた命中した…。

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こいつらの面倒をみるスタッフ全員は、まるで幼稚園の先生みたいだ。ちっともじっとしていない!その頂点となったのが、サンドバギーで砂浜を駆けるシーンの撮影。このマシンを見た瞬間、みんなの目がキラッと光った。もう誰にも止められない。ダッシュで飛び乗る。アクセル全開。「ヤッホー!」「ギャー!」などと叫びながら四方八方勝手に走りまくる。スタッフがあわてて追っかけるが、こいつら、かなりのテク使って逃げ回る。大事なTVの電源コードは踏みつける。もうヤダ!木村なんか、ウィリーの技きめて、砂浜のはるかかなたへ消えちまった。

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ついに初公開!SMAPのまじめポーズ。TVカメラの前にちゃーんと立つと、なかなかの美少年たち。こいつらだって、やればできるじゃないか。ほらねっ!九十九里のロケは、あいにく早朝から雨。カメラの前でルハーサル、本番を繰り返す彼らはずぶ濡れだ。でも、顔つきは、いつになく真剣。そーいえば、このところ、SMAPの連中の顔が変わってきたような気がする。初めて会ったときは”近所のガキ”でしかなかったけど、だんだんと表情が豊かになったようだ。まさに今、伸び盛りといったところ。ちなみに香取慎吾はまた身長が1か月で4センチ伸びた。オマエは巨人症か?!